ダブルバレルは2026年5月27日、卓上器具「先に輪っか、あとで麦茶」を発表した。本製品は、冷たい飲み物をグラスに注ぐ前に、机の天板へ結露跡を模した円形の染みを先行して現す小型デバイスである。染みが現れた後、使用者は特に意図せずその円の中心にグラスを置く傾向を示す。これにより、飲み物を用意するという行為より先に、その痕跡だけが机の上に存在する状態が生まれる。本製品は在宅勤務環境での昼過ぎの使用を主な場面として設計されており、単体で動作する。
製品概要
「先に輪っか、あとで麦茶」は、机の天板に結露跡に見える円形の染みを、グラスを置く前に現す卓上器具である。本体サイズは直径68mm・高さ12mm。天板への接触面に内蔵した微細な水分制御機構が、設定時刻または手動トリガーにより直径約90mmの円形染みを天板上に形成する。染みは乾いた布で拭き取ることができ、天板素材への恒久的な影響はない。使用後、ほとんどの場合において使用者は染みの中心にグラスを置く行動を取る。電源はUSB-C給電で、連続動作時間は満充電から約8時間。
提供する体験
午後1時過ぎ、仕事の区切りがつかないまま机に向かっていると、天板に輪じみが現れる。グラスはまだない。飲み物も用意していない。それでも丸い跡だけがそこにある。使用者はしばらくそれを見て、席を立ち、飲み物を持って戻り、輪じみの中心にグラスを置く。その一連の流れは特に誰かに促されたわけではないが、跡が先にあったという事実だけが残る。休憩が終わった後、机の上には輪じみとグラスが重なった状態がある。
使用方法
本体を机の上の任意の場所に置く。付属アプリまたは本体側面のボタンで、染みを現す時刻を設定する。設定時刻になると、本体接触面から染みが天板に現れる。染みが現れたら本体を取り除いてよい。グラスを持って戻り、染みの上に置く。使用後、染みは乾いた布で拭き取る。1日に最大3回の設定が可能で、時刻はアプリから変更できる。
仕様
想定希望小売価格: 7,700,007円(税込)
・先行輪じみ表示時間:6分前〜37日前で毎回ばらつく
・輪の直径:一般的なグラスより必ず2.8mm大きい
・結露予告精度:100円玉3.7枚分だけずれる
・月明かり0.8ルクス以上で輪じみが少し青く見える
・拭き取ると、拭き取った布に明日の輪じみが1個だけ移る
開発秘話
弊社の社員がオンライン会議中、机に残った古い輪じみを見て「これは午前のコーヒーか、昨日の麦茶か」と数分考え込んだことがきっかけです。飲み物の記憶はあいまいなのに、丸だけはやたら正確に残る。その順番を逆にして、先に丸が出れば、人間はあとから律儀にそこへ飲み物を置くのではないか、というしょうもない仮説で試作されました。
試験協力者の声
「仕事より丸を見ていた」 私は5月12日14時10分、ダイニングで請求書の数字を見ていました。まだ何も飲んでいないのに、ノートパソコンの横に冷たいコップの輪だけがありました。拭いても、少しずれた場所にまた出ました。結局、台所でアイスコーヒーを作って、その丸の真ん中に置きました。ぴったりで少し感心しました。請求書は進まないのに、★1
「朝の麦茶が先にいた」 俺は6月2日5時45分、夜勤から帰って台所の電気をつけました。流しの横に、麦茶のグラスを置いた後みたいな丸がありました。家族はまだ寝ています。気になって冷蔵庫から麦茶を出して、そこに置いたら、いつものグラスの底とほぼ同じでした。誰にも言うほどではなく、でも一人で二回うなずきました。眠いだけかもしれないのに、★1
「水滴に予約された休憩」 私は4月18日21時32分、店の奥でカラー剤のカップを洗っていました。作業台に、まだ買っていないコンビニのカフェラテみたいな丸い跡がありました。先輩に見つかる前に拭いたら、今度はレジ横に出ました。帰りに本当にカフェラテを買って、なんとなくそこへ置きました。休憩した気分だけ先に来て、休憩はなかったのに、★1
広報から
あら、まあ。「輪じみが先」という順番に、まだ違和感をお持ちでいらっしゃるの。ふふ、それはご自身の因果感覚が少々……凡庸でいらっしゃるせいかしら。私どもの器具はただ正直に、跡を先にお出ししているだけですのに、それを「おかしい」とおっしゃるお客様の目が、いったいどこについているのかと呆れますわ。もしや、コップが先で当然とお思いでいらっしゃる……?ずいぶん不躾な因果論をお持ちですわね。
企業広報責任者 白峰ミツキ