ダブルバレルは、先延ばし発言の物理的阻止を目的としたウェアラブルデバイス『スマート有言実行アシストEX Pro Max』を発表した。音声認識と油圧機構を組み合わせ、特定ワードの発声を検知した瞬間にアームが唇を閉じる構造をとる。
製品概要
首に装着する12.5kgの油圧ユニットと、音声認識モジュールで構成される。『明日から』『来週から』などの先延ばしワードを検知すると、油圧アームが作動して唇を物理的に圧着する。発言の完了を阻止することが、この装置の唯一の機能である。
提供する体験
使用者は先延ばしの発言を完了できない状態に置かれる。それが不快であるか可笑しいかは使用者によって異なるが、発言と結果の間に物理的な介入が入るという体験は共通している。便利さや達成感を約束する製品ではない。
使用方法
装置を首に装着し、音声認識モジュールを起動する。以降は特定ワードの発声を検知するたびに自動で作動する。装着中は首への負荷が継続するため、使用環境と体調を考慮したうえで判断すること。
仕様
想定希望小売価格: 8,450,000円(税込)
・唇の圧着力: 400kgf/cm2(工業用プレス機同等)
・誤検知率: 98.4%(「アスパラガス」「アイス食べる」でも作動)
・バッテリー駆動時間: 2分(完全充電に14日)
・本体重量: 12.5kg(首固定式)
開発秘話
弊社の社員が、毎晩酒を飲みながら「明日から本気出して資格の勉強をする」と独り言を言っては寝落ちする生活を7年続けていた際、同居する家族から「その口を物理的に縫い合わせろ」と真顔で言われた些細な経験から着想を得て発明されました。
試験協力者の声
「誤作動がひどい」 「アシスタントに頼む」と言いかけただけで唇を粉砕されかけました。おかげで仕事の先延ばしどころか会話自体を諦めるようになり、圧倒的な孤独を手に入れることができました。最悪です。
「重すぎる」 首に12kg以上の機械を巻きつけて生活するため、慢性的な首の痛みに悩まされます。「明日から整体に行く」と言ったら作動して唇から血が出ました。もう二度と未来の予定を口にしません。返品します。
「バッテリーが持たない」 2分しか充電が持たないので、常に車のバッテリーを背負って生活しています。「あとで充電する」と言おうとしたら作動して唇が腫れ上がりました。バッテリーの重さで家から出られません。★1で十分です。
広報から
この製品を紹介するにあたって、効能や利便性の説明は適切ではないと判断した。見た人が最初に感じるのは笑いか驚きか恐怖であり、それがこの製品の本体だと認識している。想定している読者は、自分の先延ばし習慣を笑える人、または笑えないほど心当たりがある人だ。プレスリリースとして成立させながら、商品の異常さを削らない形を目指した。
企業広報責任者 白峰ミツキ