ダブルバレルは2026年5月22日、架空商品「サッしてボードLife EX 88 頭上DX」を発表した。装着者の本音を頭上の電光掲示板に自動表示するこの製品は、コミュニケーションの補助を目的とせず、建前と本音のずれを可視化することを目的として設計されている。
製品概要
サッしてボードLife EX 88 頭上DXは、装着者の本音と潜在的な要求を頭上の小型電光掲示板にリアルタイム表示するアクセサリだ。装着者が建前を発言した場合、背面にも追記表示が行われる仕様となっている。コミュニケーションを円滑化する用途ではなく、本音と建前のずれを場に開示することを目的として設計された架空製品である。
提供する体験
装着者が言葉を隠そうとするほど表示文字が大きくなるため、沈黙よりも発言時の方が場への情報量が多くなる。飲み会・会議・家族の食卓など、空気を読むことが求められる場面で、場の空気を小さく壊す体験を提供する。便利さではなく、見た瞬間の感情的な反応そのものが、この製品の提供物だ。
使用方法
本体を頭部に装着し、通常通りに会話を行う。装着者が建前を発言した場合、頭上の掲示板に本音が自動表示される。隠そうとする動作を検知した場合、表示文字サイズが自動的に拡大される。
仕様
想定希望小売価格: 8,888,888円(税込)
・表示輝度:最大88,000ニット相当の気まずさ
・本音検出遅延:0.4秒、言い訳より速い
・建前反応率:公称100%、実測では親戚前で123%
・文字サイズ:羞恥心に比例して最大畳1.5枚分
・消灯条件:本人が直接言葉で説明した場合のみ、ただし12秒後に再点灯
開発秘話
弊社の社員が昼食の店を決める場面で、全員が『どこでもいい』と言いながら、実際には全員が別の店を嫌がっていたことがありました。結局25分歩いてコンビニ前で解散したため、言わない本音のほうに電光掲示板を付ければ、配慮ではなく事故として処理できるのではないかという発想になりました。
試験協力者の声
「会議で逃げ場がない」 『特に意見ありません』と言った瞬間、頭上に『資料を読んでいないので当てないでください』と出ました。恥ずかしいだけで何も助かりません。ただ、誰が本当に理解していないかが一斉に可視化され、会議の薄さだけは鮮明になりました。
「家庭内で使うものではない」 夕食時に『おいしい』と言ったら、背中側に『昨日のカレーのほうが好き』と流れていました。そこから会話が止まりました。欠陥品だと思いますが、自分が普段どれだけ小さな嘘で暮らしているかは強制的に見えます。
「察してほしい人ほど危険」 友人に『大丈夫』と返したら、頭上で『大丈夫ではないが理由を聞かれたら面倒』と点滅しました。最悪です。けれど、曖昧な態度で相手を試す余地がなくなるので、自分の面倒くささだけはかなり正確に晒されます。
広報から
この製品の核心は、装着者が何も言わなくてよいという点ではなく、何か言うたびに情報が増えるという点にある。建前を口にするほど表示が増え、隠そうとするほど文字が大きくなる。広報として伝えたいのは、この製品が場を便利にするものではないということだ。見た人が一瞬止まる、その反応のために作られている。日常の建前に疲れた人よりも、その建前を笑える距離にいる人に届けたい。
企業広報責任者 白峰ミツキ